GLORY ENGINEERING
神奈川県横浜市港北区のハーレーダビッドソンの修理、カスタムショップ グローリーエンジニアリングです 第三京浜 都築インター 500m 港北インター2km エンジン、トランスミッションのオーバーホール、修理 カスタム 車検 各種溶接 機械加工 お気軽にお問い合わせご来店お待ちしています
2021/03/07
エンジンオーバーホールのトラブルシューティング
77FXS様 エンジンオーバーホールのトラブルシューティングです。
カムスラストプレートは逆組み+加工されているので要交換です。
フロントバンクはインテーク側オイル下りです。
ブリーザーギヤホールには深い傷が入っていました。 オーバーサイズブリーザーギヤでは取りきれない傷なので、修理方法要検討です。
タイミングホールはヘリサート修理されていましたが加工不良です。 タングを折り取る際に奥の最後の一山が欠けてしまったのでしょう。
タイミングホールは溶接穴埋め再生で修理します。
バルブガイドシールは4箇所全て遊んでいました。
フライホイールワッシャーはL、R共に摩耗大でした。
こうなる原因も対策方法も有ります。
画像順番と時系列がバラバラですが、ピニオンシャフトエンドは0.3mm振れていました。
カムカバーのピニオンシャフトブッシュのクリアランスを考えると随分とこじりながらエンジン作動していた事になります。
77FXS様のなかなかやり甲斐のあるエンジンオーバーホールになりそうです。
2021/03/03
CB1100F サイドスタンド 延長
CB1100F様 サイドスタンド40mm延長加工です。
溶接面積を増やす為斜切りでこの状態で擦り合わせをバッチリ合わせて、開先は溶接の際に裏波溶接で断面が残らないギリギリ皮一枚迄とります。
何層盛りかは数えていませんが、極力酸化を抑えて溶接盛り
整形は鍛造品のパーティングラインも再現しておきました。
サイドスタンド延長加工、唯伸ばすだけに見えて責任重大です。
折れたらバイクひっくり返りますからね。
地味に工程拘って加工させて頂きました。
2021/02/23
エンジン降ろし
77FXS様 71XLCH様1日に一気に2基降ろしました。
77FXS様はエンジンオーバーホール、71XLCH様はオイルポンプ修理です。
明日からスタートする83FLHP様ミッションオーバーホールの下準備と平行して分解、洗浄進めていきます。
ハンバーガードラムブレーキドラム
60FL様 フロントハンバーガードラムブレーキドラム研磨、ライニング張り替え、旋盤ライニング研磨、ライニング当たり手合わせでドラムブレーキの制動力向上メニュー行いました。
21in,ホイールはスポークバラさないとドラムレースに入らないらしく、ハブ単体にして研磨加工依頼しています。
ライニング張り替えは何時も無理言って厚めに張って貰っています。
ダブルリーディングであれば、ドラム内径Rになる厚みで張って貰えば綺麗に当たりますが、
シングルカムのリーディングトレーリングドラムはそれでは全く話にならないレベルで当たり面出ません。
旋盤研磨で粗方当たりを出した後はひたすら当たりを確認しながら、手合わせしていきます。
8割〜9割位当たり面出れば、コントローラブルかつフルブレーキングではガツッと効くドラムブレーキに仕上がります。
(手でローテーションして当たり確認しているので、実走で当たり確認すればこれ以上に当たり面出ます。)
ドラム研磨の跡が均等なシマになっていますが、刃物がビッた訳ではなさそうなので敢えてこうして貰ったのか? 当たりを出やすくする為の加工方法なのか?
良さそうです。
人気のハンバーガードラムですが、シュー替えて効く様になるほど甘くないです。
やった事の成果がキッチリ着いてくる作業内容です。
2021/02/21
サーキットドライブシャフト、アイドラーシャフト組付け①
60FL様 昨日加工したギヤケース周りの治具を使用してサーキットドライブシャフト、アイドラーシャフト組付けしました。
先日のサーキットドライブギヤ、アイドラーギヤブッシュ入れ替え、クリアランス仕上げと相まってギヤラッシュ0.01mmです。
ピニオンギヤのサイズにもよりますが完璧です。
デスビギヤとのラッシュも原因になりますが、これで点火タイミングが狂う事はなくなります。
この治具を使用する際はダウエルピンに傷やプライヤー等で掴んだ痕がある物は治具側のダウエルピン穴を傷めるので強制的に交換させて頂きます。
治具は基準となる物なので、以後の作業に支障が出るので御理解下さい。
ブリーザーギヤにはなぜ傷ついたのか不明な叩き込んだ後の様な傷が有ったので交換しました。
治具用に買ったS&SカムカバーKitにヤバイの混ざっていました。
何度入れようとしてもおかしく、先端形状修正したり色々した後に気付きました。
2本ネジ山の角度おかしいです。
完全にエラー品です 危なかったです。
2021/02/20
治具製作
ナックル、パン、アーリーショベルまでのビッグツイン ジェネレーターモデルのギヤケース周りの治具製作しました。
69FLH様のクランクケースアイドラーシャフトマウント部の溶接再生加工も控えているので、その辺りの加工にも使えるように加味しました。
高っかいS&Sカムカバーを1日削りまくって手間暇掛けました。
これでギヤケース内色んな所の加工精度、組みの精度向上が望めます。
今後も都度追加工加えてアップデート加えていきます。
そんじょそこいらの連中とはこだわりも時間の掛け方も金の掛け方も違います。
そこんとこヨロシクです。
2021/02/16
サーキットドライブギヤブッシュ
60FL様 サーキットドライブギヤブッシュ、アイドラーギヤブッシュ入れ替え、内径クリアランス仕上げです。
御依頼の際に点火タイミングが何度調整しても定まらないと伺っていましたが、サーキットドライブシャフト、アイドラーシャフト共に触診で分かるレベルで摩耗していて、同じくブッシュクリアランスもガタガタでした。
アイドラーブッシュは圧入の筈のブッシュが抜けてきました。
これでは点火タイミングが何度合わせても確認すると狂っていて当然です。
他店オーバーホール後大して乗っていないそうですが、油温が上がるとオイルプレッシャーチェックランプ点くし、サーキットドライブ、アイドラーはこの有り様です。
2021/02/10
重要な事
77FLH様 昨日の続きです。
昨日に引き続きしつこいですが、
GLORYのオイルライン引き直しカッコいいでしょ?
インナープライマリーの分解に必要な箇所のみコッソリスクリュータイプのホースバンドで整備性も良好です!
ステーターコイルは配線被覆硬化で破れていたので交換しました。
65最終パンからショベルのインナープライマリー形状は分解しないとステーターコイル交換が不可能なので、インナープライマリーの分解の際には必ず確認しています。
インナープライマリー、ミッションのアライメント調整は重要です。
アライメント調整だけでキックが軽くなった車両も有ります。
特に前期型のリブ無しインナープライマリーはストレス無く軽く回る様に組まないとベアリングハウジング周りのクラックに繋がります。
クラッチハブはスタッド段付き、ソレノイドインナーブーツ、ソレノイド端子ブーツは硬化して破れていたので交換しました。
アウタープライマリーは既存の物がクラック補修痕からのオイル漏れが有ったので、オーナー様がストックされていたスペアと交換ですが、スターターシャフトニードルベアリングに錆が見られたのでベアリング入れ替えました。
プライマリー周り一つとってもただ分解、組付けするのか?
各所注意して配慮して組むのか?
そして何より愛です。
納車の瞬間手塩にかけて育てた娘を送り出す気持ちになれるか?
最高の達成感の為には重要です。
自分を信じて依頼してくれたお客さんを裏切らないってそういう事だと思います。